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鍼灸とは

当院の治療

身体にある300以上の経穴(いわゆるツボ)の中から、お一人お一人のお身体や精神状態などを診ながら経穴を選び、鍼や灸などで治療を行っていき、本来身体に備わっている自然治癒力を高め身体の不調を整えていく治療法です。

鍼灸の起源は約3000年前の中国で、日本に伝わったのは奈良・飛鳥時代といわれています。
その後、明治初頭まで日本の医学の主流として発展してきましたが、明治新政府が西洋医学を取り入れた医療制度に変えたことから、鍼灸治療は日本の伝統医学という位置づけとなりました。

現在ではWHO(世界保健機関)が鍼灸治療を世界の伝統医学のひとつとして正式に認め、以下の適応疾患が定められています。

○神経系疾患
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

○運動器系疾患
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

○循環器系疾患
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧症・低血圧症・動悸・息切れ

○呼吸器系疾患


気管支炎・喘息・風邪および予防

○消化器系疾患


胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

○代謝内分秘系疾患
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

○生殖、泌尿器系疾患
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

○婦人科系疾患
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊症

○耳鼻咽喉科系疾患
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・蓄膿症・咽喉頭炎・扁桃炎・声枯れ

○眼科系疾患
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

○小児科系疾患
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

○皮膚科系疾患
蕁麻疹・しもやけ・ヘルペス・おでき

○アレルギー疾患
気管支喘息・アレルギー性鼻炎・眼炎

鍼灸の科学的な研究はまだ始まったばかりですが、現段階では、経穴(ツボ)への刺激により自律神経系・内分泌系・免疫系などに作用して緊張を緩和し、血液やリンパ液の循環を向上させることで自然治癒力を上げる働きがあると考えられています。

一時的な痛みをやわらげる点では、鍼灸治療はかなりの効果を発揮します。しかし、実際には、体質・生活習慣・性格などその方を取り巻く様々な要因が絡み合って症状として身体に現れているのが現状です。当院では、一時的な症状だけでなく「症状は身体から送られるサイン」と捉え、患者様と認識を共有しながら丁寧に治療を行っていきます。

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